双極性障害ぎりぎり看護師<15からのスタート>

双極性障害と闘う看護師エッセイ

初診予約までの地獄

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初診予約までの2週間にだんだんと症状は悪くなる

日常生活のあらゆることが出来なくなっていく

  • トイレ(我慢できるまで我慢する)
  • 家事(料理、掃除、洗濯、片付け、買い物)
  • 大学で講義を受ける
  • 電話(親、友達、教員など)をかけるのも、受けるのも怖い

最終的にトイレと水を飲む、そのために移動することが精一杯になっていた。それだけでは本当に死んでしまうと思って以前買っていた飴を1日1つ舐めていた。その1つでお腹いっぱいになってしまうのだ、過食気味の今では考えられない。
あらゆることが億劫で、怠くて、希死念慮

この時何と自動車講習所にも通っていた

(何で大学へ行けないのにこれはいけるのってツッコミはなしで)

もう少しで期限が切れてしまう状態で、30万近く払っていたためこの限界の状態でも通った。すごい執念、というか親に払ってもらっていた(少し違うが)ので死んでも免許取らなきゃいけない、と頑張った。本当にどこからその力が出ていたのかわからない。もう実習が始まる、その前に取らなきゃ通えるタイミングがないってのもあった。

なんとか無事卒業できた数日後に、やっと心療内科を受診できた。

長かった…もう楽になれる…。

一度壊れてしまったら元に戻るまで大変時間がかかる

すぐに楽になんてならなかった。治療を始めて6年たった今でさえ、まだ寛解に至っていない。この病気の発症により人生が大きく変わったのだろう。得たものもあったが、失ったものが多すぎた。

健康はいつ失われてもおかしくない

早期発見早期治療、これに尽きると思う。「精神科に通う」これはハードルが高いと感じる方も多いのではないだろうか。薬漬けにされる、危険である、と感じる方も…。

精神疾患も身体疾患も同じ「病気」で科が違うだけなのに…。少しの勇気を、未来はその行動に左右される。薬の処方に関しては症状と医者によって変わってくるので何とも言えないが、私の場合は最低限の薬で治療をしている。

相性のいい医者、薬に出会うまで時間がかかる。早く治療に入ることが大切と思う。