双極性障害の混合状態
経験した混合状態
- 気分は鬱
- 体はぐったり
- 頭の中では意欲とアイディアが爆発
- 体と思考がバラバラでイライラする
見えない鎖でぐるぐるにされてる感覚。調べたら混合状態は鬱転躁転の間に来る症状らしいが、私の場合は躁転→(混合状態)→鬱転の間になっていた。ちなみにその後また躁転。
症状はそのままの名前で躁と鬱の状態がぐちゃぐちゃに合わさっている感じ。したいことがあるのに、動けない。日常生活行動も鬱状態と同じように支障が出る。布団の中で、どういう風に過ごせばいいのか探しまくった。鬱状態と躁状態のことばかりがヒットしまくり、なかなか混合状態の情報が少ないため病院へ向かった。医者ならどうにかしてくれると期待を抱えて…。
先生助けて!
「これって混合ってやつですか?どうしたらいいですか?」
「そうかもねぇ…」
「何か薬変更とかしないんですか?」
「様子見よう」
…え?それだけ?
って感じ。その後無事躁転。この医者は主治医以外の方だったので、主治医の処方をいじりたくないのか?とも思ってしまった。主治医が少し休みに入るため、
「これからは様子を見ながら薬の増減してもらって」
…出勤後
「もうこれは完全に躁鬱、次に躁転したら今の倍の量にする」
結局…
布団の中で調子が良くなるのを待つしかなかった。ただただ苦しみを我慢するしかないため頓服使用しながら休もう。医師の指示を仰ぐしかないかも…。私の場合は薬物調整が必要だったのかもしれない。
逆の混合状態もあるらしい
体は動くけど、思考が鬱というものもあるそうだ。自殺リスクが高そうなのが想像できる。体が鬱だとどうにもならないが、行動力がある鬱は怖い。
情報が少なくて申し訳ない
混合状態になったことがほぼないため体験談の情報も少ない。期間も短いため仕方がない、と思ってほしい。もっと情報が欲しいと思った方すみません。何かもっと突っ込んだ質問があればコメかツイッターのDMで。
やっと初診にたどり着く
「希死念慮と全身倦怠感など身体症状があります、でもうつ病じゃなくて躁鬱じゃないかと思うんですけど…」
「う~~~ん、どうだろう?今までに躁になったことあるの?」
「ずっと前だけど、何もないのにハイになったり水槽を二階から放り投げそうになった変な衝動が起きたことがあります」(以降、現在や高校時代のこと等色々と話す)
「今の状態じゃちょっとわからないけど、うつ状態ではありそうだね」
「そうだと思います」
「躁鬱にも効く鬱のベースアップにもなるこの薬試してみようか」
「よろしくお願いします」
治療を始めるも・・・
- 薬物療法は少量から始まった→安定した量になるまで時間がかかる
- 鬱が強すぎて抗うつ剤も追加→徐々に効かなくなった
- 希死念慮が半年以上続く
- 実習と並行しており休息がとれない(ギリギリまで休んだ実習もあり)
治療8か月目にしてやっと希死念慮がとれる薬に出会う
やったぁぁぁぁ!
目が覚めて1番最初に死にたいって思わない!!!
(毎日目覚めて思うことは死にたい)
「でもこの薬って太るんじゃないですか?」
「元からふくよかな人はそんなに太らないよ」
・・・しかし
- 体重増加、食欲増加(チョコと雪見だいふくが大ブレイク)
- 上記に伴い持っていた服が着れなくなる(ワンピースしか着れない)
「(先生えええ!!!)」
初診予約までの地獄
初診予約までの2週間にだんだんと症状は悪くなる
日常生活のあらゆることが出来なくなっていく
- トイレ(我慢できるまで我慢する)
- 家事(料理、掃除、洗濯、片付け、買い物)
- 大学で講義を受ける
- 電話(親、友達、教員など)をかけるのも、受けるのも怖い
最終的にトイレと水を飲む、そのために移動することが精一杯になっていた。それだけでは本当に死んでしまうと思って以前買っていた飴を1日1つ舐めていた。その1つでお腹いっぱいになってしまうのだ、過食気味の今では考えられない。
あらゆることが億劫で、怠くて、希死念慮…
この時何と自動車講習所にも通っていた
(何で大学へ行けないのにこれはいけるのってツッコミはなしで)
もう少しで期限が切れてしまう状態で、30万近く払っていたためこの限界の状態でも通った。すごい執念、というか親に払ってもらっていた(少し違うが)ので死んでも免許取らなきゃいけない、と頑張った。本当にどこからその力が出ていたのかわからない。もう実習が始まる、その前に取らなきゃ通えるタイミングがないってのもあった。
なんとか無事卒業できた数日後に、やっと心療内科を受診できた。
長かった…もう楽になれる…。
一度壊れてしまったら元に戻るまで大変時間がかかる
すぐに楽になんてならなかった。治療を始めて6年たった今でさえ、まだ寛解に至っていない。この病気の発症により人生が大きく変わったのだろう。得たものもあったが、失ったものが多すぎた。
健康はいつ失われてもおかしくない
早期発見早期治療、これに尽きると思う。「精神科に通う」これはハードルが高いと感じる方も多いのではないだろうか。薬漬けにされる、危険である、と感じる方も…。
精神疾患も身体疾患も同じ「病気」で科が違うだけなのに…。少しの勇気を、未来はその行動に左右される。薬の処方に関しては症状と医者によって変わってくるので何とも言えないが、私の場合は最低限の薬で治療をしている。
相性のいい医者、薬に出会うまで時間がかかる。早く治療に入ることが大切と思う。
プリセプターガチャ
プリセプター(新人の教育係)
私の病棟には複数のプリセプターがいましたが…怖い方に当たってしまいました。運が悪いのは昔からです。
私の病棟にはこういうタイプの先輩がほとんどいないと言うホワイト人間関係だったのですが、このプリセプターに当たってから勿論病状が悪化しました。仕事が始まったせいでもあるとは思いますが、プリセプターと同じ出勤日の日はとても怖くて病棟に行くのが嫌で仕方がありませんでした。
現在そんな思いをしている新人看護師さんは多いのではないでしょうか。お局にボコボコにされているという情報もツイッターでよく見ます。現在それに耐えて出勤している方々、心が壊れてしまう前に次のステージに移った方々、両方すごいです。幸あれ!
私はあまりにもプリセプターが怖くて質問すらできなくなっていき、(1回しか同じ質問は快く受けつけない)他の先輩に聞くことも増えていきました。
そして言われました。
貴方の尻拭いは私がやってるのよ!!
…自分の仕事しながら、私の面倒やら行動の観察もしてるのだからそうですよね。仕事が出来ないから給料泥棒とも言われました。その通りだと思っても辛かった。
師長との面談にてそのことを相談する
「そんなの当たり前じゃない!2、3年してこの病院に返してくれたらいいのよ!」
と笑って話してくれました。入職して初めて泣きました。相談できる人を捕まえておけと今でも言われますが、そんな人周りにいますか?今になって少し自分の思いを伝えられる病棟内の看護師は2、3人できましたが、新人時代にはそんな人いませんでした。
とにかく味方を探しましょう、でも師長でさえ味方ではないという情報も見ました。その場合どうしたらいいのでしょうね…。
それ聞くの???
そしてプリセプターにちょっとこっち来てと呼び出されて
「私のこと苦手?」
「いや、そんなことないです!(苦手に決まってるじゃないですか!!)」
(そんなこと面と向かって言えるほどの肝は備わっていません)
リアリティショック
新卒での配置先
精神科、希望通りだった。むしろ精神科以外の分野に興味がなかった・・・。短い研修のち病棟へ放出される。え??これだけ…?と疑問を持ちながら(新卒なので何が普通なのかわからない)ドキドキしながら病棟へ。
病棟へ足を踏み込む
何これ?!お、思ってた感じと違う… !めっちゃザワザワしてる… ! そしてお決まりのようにプリセプターは…鬼に見えました。電子カルテに手間取っていると、
「え?研修でやったでしょ?」
えええ?!30分くらいしか研修なかったし、マニュアル的なものもなかったし、メモできてないし…。すごく表情も冷ややかで「すみません」を何度発したかわかりませんでした。
1人で行動開始
「じゃあ今日この人くらいなら大丈夫でしょ、受け持ちしてカルテ書いて」
「カルテはアニュアルと前に書いてある先輩のを見ながら書いて」
カルテはまだいい…
え?一人でもう行動するの?!初日から!?
衝撃でした。シャドーから始まると思っていたので、どういう流れとか、どういう風に患者さんと接しているのか。
なんとかあわあわとしながら病棟1日目を終えた。コミュニケーションを取る程度の実習でやった感じか…と思いつつこれでいいの?と疑問を持ちながら、勉強せずに退勤後すぐ就寝。緊張の糸がぷっつりと切れました。
メモを取れ!
「メモ」今後この言葉は何度も出てきます。手書きのメモよりスマホでメモった方が綺麗に早く記録しておけるのになって今になっても思う…のは私だけでしょうか。ただ私の字が汚いせいかな?
発症
心身の変化
私の場合、一番最初に起きたのは体重減少と食欲の減退。ダイエットしてるつもりは全くないのに痩せていく。まだ精神症状はなかったので、ただ嬉しかった。
しばらく経つと…
寝れない!全く寝れない。肩こり、胸部不快感など身体症状や希死念慮も出現。
精神看護学の座学の単位は取得していた。高校時代にも同じような症状で通院していた際に軽躁エピソードを体験していたのではないかと、精神看護学を勉強した後にふと思った。
「これはうつ病じゃない、躁鬱だ…とにかく病院に行かないと…」
と思っても、全てが億劫になっており電話など怖くてかけられない。頑張って電話をして予約がとれたのは2週間後だった。
これは比較的短いようで、予約しても1か月先なんてザラだとか。受診まで確実に悪化していった。
初診予約について
やばいと思うまで耐えるのはやめた方がいい。予約とれるまで時間がかかる所が多い(田舎知らべ)
実習前に発症済
看護学生時代
看護学生最終学年の皆さんはまだ実習中で、国試の勉強をバリバリやってる人は少ないのでは?某アカデミーの講師はそう嘆いていた。私もその中の1人だった。
学校ごとに異なるそうだが、私の在学していた大学では色んな業者の模試を受けさせてもらった。そして私は必修をクリアできた模試は1回しかなかった。
この季節には何とも思ってなかったような…必修だけでもやっとくと後々楽。是非やってください…と言っても危機感薄いでしょうね(同感)
今の時期(春~初夏)
今は実習、就活の時期でしょうか。並行作業が多くてどうしようもなかったけどマルチタスクではない私は実習で手一杯。私も睡眠時間削って記録書いていたけれど…
寝る時間だけは確保すべし
私が言えたことではないが、睡眠不足はメンタルに響くことに繋がりかねない
私は実習前に双極性障害を発症。病気×睡眠不足の組み合わせはしんどかった!